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 家賃滞納を理由に不法にアパートを強制退去させられたとして、名古屋市千種区の男性(50)が5日、同市東区の債務保証会社「ロイズ」を相手取り、慰謝料など約165万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こした。
 原告代理人で「追い出し屋対策会議あいち」事務局長を務める小田典靖弁護士によると、アパートやマンションの賃料を支払えない貸借人を司法手続きを踏まずに追い出し、無断で貸借人の私物を処分する「追い出し屋」の被害が社会問題化しており、国会でも悪質な取り立てを規制する法案を審議する予定という。県内では、今年2月に弁護士?司法書士有志が「追い出し屋対策会議あいち」を結成した。今回の提訴は、同会議が開いている週1回の電話相談がきっかけという。
 訴えによると、男性は今年1月、不動産会社の仲介で同区のアパート所有者と敷金3万5800円、礼金9万9000円の賃貸借契約(賃料月3万5800円)を結び、同社と家賃保証の委託契約をした。
 男性は、2月1日に2月分の家賃を支払うことになっていたが支払えなかった。すると、12日夕に部屋に来た同社の従業員が、「すぐに出ていけ」などと怒鳴り、15日朝までの退去を迫った。このため男性は14日夜、アパートから出たという。
 男性はその後、野宿をしながら不動産会社にアパートへ戻れるよう交渉。2、3月分の家賃支払いを約束してアパートに戻った。しかし、男性が部屋に戻ったところ、テレビや洗濯機など家財道具がなくなっていたという。
 男性側は、同社が男性の居住権を脅迫的に侵害したとし、家財道具の処分も不法と主張している。ただ、撤去された家財道具については、金額換算が困難として、賠償は求めない。
 男性は「非があるのは家賃を払えなかった自分だが、突然、一方的に(退去を)言われたことに怒りを覚える」と話している。
 ロイズは「訴状を見ていないので、コメントできない」としている。【高木香奈】

4月6日朝刊

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引用元:ロハン(新生R.O.H.A.N) 専門サイト
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